患者様へ

ルースショルダー:

一般的には動揺肩とも言われる不安定肩のことで、肩関節の安定化に関わっている上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯が先天的に緩い状態の肩です。なんら症状もなく過ごせている人から、軽い外傷を引きがねにして、ぐらぐらした肩の状態になってしまった人まで様々です。特徴的な症状は、腕を下にひっぱると肩が亜脱臼して、大きなくぼみが肩関節の上に確認できます【図14】。活動性が高い場合や、保存的治療でも症状の改善が無い場合には、関節鏡視下に緩い靭帯を縫い縮める手術(関節鏡視下関節包縫縮術)が必要になります【図15】。術後は修復した靭帯にストレスをかけないようにするために、肩中間位固定装具の装着を4~8週間行い、その後約2~4ヶ月間のリハビリテーションで日常生活での支障は概ねなくなります。

ルースショルダー
【 図14 】
ルースショルダーに対する関節鏡視下関節包縫縮術
【 図15 】
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