ごあいさつ

OSAKA SHOULDER TEAM(大阪ショルダーチーム)
チームリーダー
伊藤陽一
伊藤陽一

我々は、2000年に大阪市立大学医学部整形外科学教室の中で肩グループを立ち上げました。当時、肩関節を専門にする整形外科医は少なく、肩関節疾患を患う患者さんは、一般整形外科医によって、千差万別な診断と治療を受けていた時代だと思われます。そもそも中高年の肩関節疾患は他の関節ほど簡単に診断がつかず、ともすれば全ての患者さんが、「五十肩」とひとくくりにされているような時代でした。しかし実際には、腱板断裂、腱板炎、石灰沈着性腱板炎、インピンジメント症候群、拘縮肩、上腕二頭筋長頭腱障害、肩鎖関節障害、変形性肩関節症などの多くの疾患が含まれておりました。事実、レントゲン検査だけでは判断出来ない病気が多く、正確な診断には補助的な画像診断技術が必須でした。そのような際、我々は、他施設に先駆けて、MRI、CT、造影検査、超音波検査、関節鏡評価などの有用なツールを用いて、肩関節疾患を正確に診断することが可能な肩外科医を目指そうと志し、その精鋭部隊が肩グループとして誕生したわけです。

肩外科医は正確な診断を下す眼力も必要ですが、適格な治療技術も必要です。もちろん、治療には保存的治療(手術以外の治療)と外科的治療(手術による治療)がありますが、特に後者にはその技術力が患者さんの術後成績に大きく影響します。患者さんの体に及ぼす影響が少なく、悪い箇所だけを適格に治すことができる能力をもつことが肩外科医には必要なわけです。我々はその手術手技として、関節鏡視下手術手技が最高に強力であると判断しました。当時、日本全国でも肩関節鏡視下手術に長けている医療機関は少なく、その技術習得は容易なものではありませんでしたが、幸いにも海外及び国内の先駆者に十分な指導を受ける機会を得て、肩グループ全員がすぐれた鏡視下手術手技を持ち備えることが出来ました。

肩関節は上腕骨と肩甲骨の間にあるわけですが、肩関節の正常な動きには、肩甲骨が胸郭との間で正常な動きをする必要があります。逆に、関節鏡視下手術によって肩関節の正常な動きが得られても、肩甲骨が胸郭との間で異常な動きを続けておれば、症状の改善は得られません。残念ながら、肩外科医は肩関節の治療は出来るのですが、肩甲骨の動きを改善する能力は備えていません。その能力をもっているのは、肩専門理学療法士です。理学療法士は運動器のプロですが、肩甲骨の動きの複雑さから、すべての理学療法士が、簡単に肩甲骨の動きを制御する能力を身に着けられるわけではありません。肩専門理学療法士は多くのトレーニングを経て、肩甲骨の動きを制御することのできる肩甲骨のプロになっているわけです。

つまり、肩関節疾患を確実に治すには、肩外科医と肩専門理学療法士のコンビネーションが必須です。我々、大阪ショルダーチームには、優秀な肩外科医と優秀な肩専門理学療法士がタッグを組んで、多くの肩関節疾患の治療にあたっております。その経験年数は約15年以上となり、多くの患者さんの治療を通して、多くのノウハウを蓄積することが出来ました。また、最近では、肩関節鏡視下手術だけでなく、リバース型人工肩関節という特殊な人工肩関節置換術を行うことも多く、肩外科医と肩専門理学療法士は益々密接に繋がりながら、難治症例の治療にあたっております。肩関節疾患の治療、教育、研究に興味をお持ちの方は、是非、我々にコンタクトをとって頂ければ幸いです。

OSAKA SHOULDER TEAM(大阪ショルダーチーム)
理学療法士
村西壽祥
村西壽祥

2000年の大阪市立大学医学部整形外科教室肩グループの立ち上げにさいして、肩のリハビリテーションを専門とする理学療法士としてスタートしました。

これまでの経験を通して、肩の問題は肩関節の問題だけではなく、全身の問題であるととらえています。肩が正常に機能するためには、肩をつくる上腕骨と肩甲骨だけでなく、肩甲骨の土台となっている胸郭・脊柱といった体幹、身体を支えている下肢の機能も重要となります。肩関節疾患は、明らかな肩の外傷で生じるだけではなく、肩甲骨や体幹、下肢機能の低下による姿勢不良や柔軟性の低下が原因となり、徐々に肩に負担がかかるようになって発症することがとても多い疾患です。そのため、理学療法士による肩のリハビリテーションでは、肩の正常な機能を取り戻すために必要な身体機能を獲得することを目指して取り組んでいます。

我々は、肩外科医による肩関節治療と肩専門理学療法士による肩を含む身体機能の獲得を両輪とし、肩で悩んでおられる方の力となれるよう、今後も肩のリハビリテーションに取り組んでいきます。また、我々とともに、肩の研究に興味をお持ちの関係各位のご協力も大歓迎ですので、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。

ページの先頭へ